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月曜日, 9月 25, 2006

ドーピングとスポーツ

高橋選手のブログで取り上げているが、東日本オリエンテーリング大会では国内大会初のドーピング検査が行われるらしい。

話は変わって、東日本オリエンテーリング大会では、日本で始めて国内の大会でのドーピング検査が行われる。オリエンテーリングの選手でドーピングなんてしているひとがいるのだろうか?と思う人が多数だと思う。自分もそう思う。オリンピックでメダルを取ったり、世界的な大会で優勝を争うような選手とは無縁な世界にいる自分達が、日々の鍛錬以上に薬の力を必要とすることはありえないと思う。

しかし、世界的な流れでは、白(陰性)意外は黒もしくはグレーというのが標準的な見方となる。やっていないということをアピールするには検査を受け、身の潔白を証明しなければならない。これもレクリエーションスポーツの延長と考えられがちなオリエンテーリングをスポーツとして認知させるうえで避けては通れない部分なのだ。


良い結果を出すことでほとんど経済的メリットがないオリエンテーリングでドーピングする人なんかいないだろうというのが一般的な意見だろう。それでいて、なぜわざわざそんな面倒なことをしないといけないのだろうか。

実はドーピングに限らず、類似のことは多数あると思われる。内輪の論理が外部に通じるのか?オリエンテーリングを初めての人に説明する場合、その競技性についてはレスポンスは「誰も見ていないのならずるができるんじゃない」とか「人についていけば良いじゃない」とか「事前に下見すればよいじゃないか」という見方がある。競技性を維持するためのオリエンテーリングの仕組みやルールは全く理解されない。
それは、偽名についても同じである。「偽名が使えるのなら、ずるができるじゃないか」。またオープンの自己申告についても同様である。

もちろん、オリエンティア同士なら、「そんなことをする人はいない」ですむのだろう。しかし、全くオリエンテーリングを知らない人たちに、レクリエーションでなく、真剣勝負のスポーツだと理解されるためには、ドーピングなり、申し込みのチェックなりは必要コストなのである。