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木曜日, 9月 28, 2006

オリエンテーリング普及実体験

オリエンティアメールで普及について盛り上がっている?が、トリさんの指摘でもあるように希望的観測、妄想が多分にあるように思う。もう少し実例などを検証して、議論を進めた方がより意味があるのではないかな?というわけで、自分の体験を簡単に振り返ると:

1)僕の妻
当然オリエンテーリングはしたことなかった。もともと山をやっていたということもあるが、僕の執拗な営業活動がなければ始めなかっただろうし、僕が一緒になんども一緒にやって教えてあげなかったら、続けなかった。今は渋谷で走る会に僕と入り(結婚する前からも入っていた)、オリエンテーリングを続けている。でも多分僕や友達なしに一人で大会にはいかないでしょう。ここでのポイントは:
・ターゲティング:もともと山をやっており野山に対する抵抗感がない
・営業活動:何度も誘った
・継続的、且つ手厚いアフターフォロー:何度も二回目以降を誘い続けた。さらにそのたびに一緒に回って指導した。
・横のつながり:クラブの他のメンバーと仲良くするようにした。

2)妻の山友達
妻の山友達をオリエンテーリングに誘い、結果僕たちが誘えば喜んで大会に(遠い大会でも)参加するようにった。ちゃんと一人で回ってきます。でも、一人では絶対出ないだろうし、一人で大会を探すこともしない。
・ターゲティング:山をやっていて野山に対する抵抗感がない
・営業活動:友人(僕の妻)からの何度もお誘い
・継続的アフターフォロー:機会あれば誘うようにし、そのたび一緒に回った
・横のつながり:クラブには入っていない(渋谷からはるかに遠い)。
結局彼女がオリエンテーリングを自発的にはやっていないのは、僕ら以外に他に誘いの声をかける人がいないから。手頃のクラブがあれば入ってもらうのが良いのだろうが。。。

3)妻の学生友達
妻の学生の頃の友達にも何度かオリエンテーリングをやっている。パークのようなところでは一人で回るが、一人では出ないだろうし、一般大会で個人クラスは無理か。大会が遠い、近いは関係ない様子。
・ターゲティング:もともとスポーツは好き
・営業活動:友人からの何度も誘い
・継続的アフターフォロー:機会あれば誘う
・横のつながり:オリエンティア友達はうちらを通じてもいない
こちらも2同様、僕ら以外誘う人がいないという点がネックですね。どちらもオリエンテーリングは面白いと思っているのですが。

4)僕の会社先輩
会社で親しくなったランナーをオリエンテーリングに誘う。一度一緒に出て説明し、その後orienteering.comを紹介するなど。横浜だったので、横浜OLCのような地域で頻繁に行われるミニ大会を紹介したかも。何度は自分で出たような気がするけど、結局続かず。僕が転勤してコンタクト取らなくなったのも大きい。
  ・ターゲティング:ランナー
  ・営業活動:会社で何度か誘う
  ・アフターフォロー:できなくなった。情報入手の方法は案内。ミニ大会も近くにいっぱいあったが...
  ・横のつながり:なし

5)取引先
取引先からオリエンテーリングやってみたいとの話。機会を設定するが都合合わず。orienteering.comを紹介。だが結局やっていない。
  ・営業活動:相手からの問い合わせ
  ・アフターフォロー:案内だけ(関東近辺で良く行われているミニ大会/練習会紹介も)
結局関心があっても、情報提供だけでは駄目。

こう自分の体験を列挙していくと、オリエンテーリングに関心があるだけ、経験して面白いと思っただけでは、定着する可能性は低いという事で、明らか。それは、今までの一般普及大会、グループクラス、市民クラス、なんかが全く効果なく、これらの経験者が定着している率の低さも裏付ける。そういえば、東京都協会がメトロの社員向けに毎年やっている大会は、毎年千人近く参加し、とても楽しいと評判がある(義務でなく任意なのに毎年参加している人多数)にも関わらず、それらの人がそれ以外のオリエンテーリングの大会に参加したとは聞かない。