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日曜日, 2月 10, 2008

オリエンテーリング大会運営会社

オリエンテーリングが大好きである。オリエンテーリングを仕事にしたい。できることなら、今までにない、すばらしい大会を開催し、今まで以上にオリエンテーリングを楽しんで欲しい。クラブで大会運営することもできるが、できたら、それで仕事として食っていきたい。そんな人たちが大会企画運営会社を設立したとする。
みんなが参加したくなるような大会を始める。最初は知名度や参加者を増やすために、参加費は比較的低く設定する。人気が出てきて、「当然出る」大会として確立されたら、価格の引き上げを図る。1000人ぐらいの参加者の大会だとする。この大会運営は3人でできるとする。3人でカバーできない部分はセルフサービスである。3人はこの大会運営のために地図調査などを含め6ヶ月かけるとする。この計算で、この仮の大会運営会社は年2回大人気の大会を開催するとする。つまり、年2回の大会からの収入を3人で分けて、それが所得となるということだ。大会の一般的な参加費はまあ、高いところでも5000円だろう。いくら人気な大会であっても、この価格だと「高すぎる」との声は多い。5000円だとすると、この会社の年間の売り上げは1000万円である。交通費、宿泊費のコストを全く考えなくとも、3人の所得は年333万である。仮に年4回この人気大会を開けたとしても、2000万円の売り上げである。
これじゃ、さすがに生活はできない。参加費を1万円ぐらいにする、スポンサーをつける、大会会場のショップからロイヤルティをもらう、参加者を倍増させるなどすれば、年間1億円ぐらいは目指せるのかもしれない。さすがにそこまでやるのには何年かかかるだろう。それまでは極貧状態である。成功するかも分からない。どうやってもうまくいかなくなり廃業せざるを得ないかもしれない。
そんな将来の見えない話にチャレンジする人はあまりいないだろう。しかも成功しても、やっと人並みの所得程度。
そこに、将来成功したらその利益から返してもらえればよいという、出資者が登場するとする。当面の資金として1億円を出すという。ようするにこの3人とその事業に投資するというのだ。それならば、その3人もチャレンジする気になるかもしれない。
投資する人は、成功すれば将来に収入を得る可能性がある。その分、お金を失うリスクを負う。廃業されれば1億円はパーである。一方、3人はやりたいことを実施するための当面の資金をもらえる。失敗しても、自分達のお金がなくなるわけではない。

でも、オリエンティアでそういうチャレンジ精神はいなさそうだし、ボランティアをよしとするオリエンテーリング界には歓迎されなさそう。特に、お金だけ出して成功したらその分お金をくれという出資者は嫌われそうだし。将来の株式上場のため、もしくは自分達が裕福になるために、利益拡大の努力をする3人は、強欲だといわれそうだし。とてもやりにくそうだ。