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水曜日, 2月 03, 2010

地図の持ち方

ここ数年OLKは低迷している。最後に優勝したのは何年前になるのだろうか、23期が4年のときだから相当前だ。その後の最高が3位か?失格の年、入賞出来なかった年もある。強豪というにはほど遠い。合宿に手伝いに行っても、競技を真剣にやっているのはほんの一部の人という感じがあった。「自分が現役の頃は。。。」と言わないことをぐっとこらえたこともしばしば。

それが、今年は「自分が現役のころと同じ」を10回ぐらい言ったかもしれない。昨年までと雰囲気がだいぶ変わっている。インカレロングチャンプを始めとしたパワーフルな3年生達ももちろんその要因なのだろうが、何よりも1年生のやる気がすごい。とにかく走る。がんがん走る。それに取り組み方が真剣。スポーツとして取り組んでいる。一年生の一人も言っていたが、体育会のようなのである。

その合宿で一つ面白かったのが正置の練習である。地図を持って、正置の動作の練習をひたすら(100回!)しているのである。こういう動作の練習は、あまり取り上げられないような気がする。速い選手が概ね同じような動作で、正置をすることを考えると、その一定の型には意義があると思われる。

一方、その合宿で気がついたのだが、せっかく練習をしているのに、正しい動作が教えられていないことだ。たとえば、地図の持ち方一つという非常にベーシックなことを取り上げても、一年生ならず、二年生でもかなりいい加減な持ち方をしている。おそらく初心者の頃教えはしているのだろう。しかし、教わった側は、初心者の頃はあまり地図の持ち方は真剣に考えていない。教える側も、ナビゲーションにはもっと大事なことがあるとして、あまりその持ち方を徹底させない。結局地図の持ち方は忘れられてしまう。

実証しているわけではないのだが、地図の持ち方の善し悪しはナビゲーションの精度に影響があると思う。特に高速で走っているときにペースを落とさずに地図を正置された状態で読むためには、持っている地図がぶれない、読んでいる箇所に折り目がついて見にくくなっていない、小さく折りすぎて見える範囲を限定していない、などといった要素は非常に大事である。だからこそ、トップランナーは概ね同じような持ち方をしているのだろう。