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水曜日, 11月 26, 2008

シンポジウムの結果

シンポジウムの結果はどうなったんだろうか?誰か公開してくれるのかな?

円井がウェブで書いていた走力の件、今後の強化の鍵かと思う。

○ 例に挙がった5000m16分だが、これはどれほどのレベルだろうか? 僕は5000mを18分くらいでしか走れない鈍足だし、陸上競技の経験もないので、少し調べてみた。まず現在の世界記録は12分37秒35(ケネニサ・ベケレ、エチオピア)。日本記録は13分13秒20(松宮隆行)。高校記録で13 分39秒、中学記録で14分49秒。僕が今住んでいる一地方、石川県の高校新人大会の結果が見つかった。新人なので高校1年生。1位が14分54秒、5位で16分09秒。ざっとだけど、5000m16分とは、地方の高校1年生が新人戦で4、5位になる程度だと分かった。5000mを16分以内で走れる高校 1年生は、ざっと石川県の50倍として、全国一学年で200人以上いるかもしれない。
○ 先の報告書の中に、女子でスプリント通過には「3000m11分半以内の走力が必要」という記述があった。3000mが11分半とは、かなり遅いなあと、陸上音痴の僕でも思ってしまったが、これも同様に調べてみた。女子の世界記録は8分06秒11(王軍霞、中国)。日本人女子高生で8分52秒、中学記録で9分10秒。またも石川県の新人大会では、 1位が10分04秒、8位で10分50秒。ざっと想像するに、3000mを11分以内で走れる高校1年生は全国に400人はいそうな感じだ。
○ 僕が気にしているのは、5000mを16分とか3000mを11分半とかのレベルは、天性の才能(センス、先天的な筋肉素質)が必要なのか、それとも、凡人でもトレーニングすれば到達できるレベルなのか、という点だ。後者であれば、それは選手の怠慢なのかもしれない。


自分の陸上経験(米国)、オリエンテーリング経験、身の回りの感覚から言えば、16分というのは、天性の才能でらくらく走れてしまうレベルだし、努力して凡人によっては到達できるレベルと言える。だからそこらじゅうに16分で走れる人はいるし、オリエンティアでもそれぐらいの走力の人は過去に何人もいる。円井が問題としているのは、「今までスポーツをあまりせずに、大学に入り20ぐらいを過ぎて、世界を目指すことに目覚めてから、オリエンテーリング/山走り系のトレーニングをしながら16分を走れるか」、ということではないか?まあ、そう簡単ではないけど、人によっては可能だし、人によってはどう頑張っても16分台ということだ。それは過去の選手達を見て見れば明らかである。


なぜ、そこらじゅうにはいて捨てるほどいる16分前後で走れる選手を捕まえてオリエンテーリングをさせないのか?

なぜ、それなりにいる中高オリエンティアに若いうちからスピードトレーニングをして早いうちから足を鍛えさせないのか?

なぜ、16分前後で走れる大学生オリエンティアをもっと探し出して彼らが継続的にオリエンテーリングをする環境を作っていないか?

スプリントに力を入れることは、一つの解決策になるのではないかと思う。

1 Comments:

  • シンポジウムの件ですが、現在全記録を、近日中に公開する予定となっています。(ナショナルチームのページと円井君のHPで)
    何からしらの具体的な結論が出たわけではないですが、選手の現状や想い、今後のビジョンを立てる上ではとても参考になると思いますので、かなりのボリュームになると思いますが、是非お読み下さい。
    公開になったらまたお知らせします。

    By Blogger KK, at 10:00 午前  

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