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月曜日, 10月 02, 2006

ミドルとロング

インカレについて学生と話をしていたときに気がついたことがある。ミドルのほうがロングより好きな選手が多いということだ。自分がオフィシャルをしている大学での傾向かもしれないが、そういう見方があってもおかしくない。

僕が学生の頃は当然だが、インカレでのショート競技は始まったばかりで、出ない学生も多かった。その後定着しても、参加者集めに苦労していた。学校対抗で盛り上がるリレーと同日程で行われること、開会式を行ったりシード選手紹介を行い大掛かりであったこと、一般的にロングの大会がメインであったこと、もあり、ロングで勝つことこそ、学生チャンピオンという雰囲気が強かった。

だが、ロングが秋、ミドルとリレーが春に行われるようになり、3年。今の3年生は「大掛かりなインカレ」は春のリレーとミドルであり、ロングが「他の大会との併設」としか知らない。ミドルのほうがブランド力が強くても当然だろう。

仮にロングよりもミドルのほうが、ナビゲーション技術を要求しているとしたら、このようなミドルの地位向上ないし逆転は、より高速なナビゲーションを追求する学生が増え、日本のオリエンテーリングのレベルアップには良いかもしれない。その一方で、地道な体力トレーニングを要求するロングが敬遠されているとしたらそうとも言えない。今年のロングで、学生の成績がチャレンジの成績を大きく下回っていたのがこれを示唆することなのかもしれない。

ただ一つこの傾向からいえるのは、おそらく、従来以上にミドルの大会が高い人気を集めることが可能であるということだろう。今のところミドルの継続的な一般の大会(ナショナルチームの選考イベント、インカレを除く)はないので、どこかの大手の大学大会、大手クラブ大会として開催しはじめる良い時期かも。