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土曜日, 1月 13, 2007

a way of living: 6.7%

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山岳耐久に参加した人たちのアンケートでは今後やってみたいスポーツでオリエンテーリングが6.7%で6位になっている。

これらオリエンテーリングをやりたい人たちはじゃあなぜやらないのだろうか?

一昔前だったら、そもそも大会の参加が難しいということになっただろうが、オリエンテーリングやっていない人たちもアクセスするSports Entryにおいて簡単に申し込みできる大会が増えている中、そんな言い訳は通用しない。

色々な要素があるのだろうが、丁度今読んでいるBlue Ocean Strategyに参考になる話が出ていた。Blue Ocean Strategyそのものはこの話にほとんど関係ないので無視する。参考になるのは、顧客でない人たちに目を向けて企業(スポーツ)としての戦略を立てろという話だ。ゴルフクラブメーカーのCallawayは新しいクラブを開発するにあたって、なぜゴルフをやらない人たちがいるのか、目を向けたそうだ。ゴルフクラブを作るのだからゴルフ競技人口に目を向けるだけで良さそうなのだが−これが新しい発想につながったのである。
Callawayはゴルフをやらない理由の一つとして、ゴルフボールを打てるようになるまで時間がかかるということだった。その発想から生まれたのが、ゴルフボールをより簡単に打てるBig Berthaーいわゆるデカヘッドのクラブである。これが従来のゴルファーに大ヒットになっただけでなく、ゴルフに難しそうと印象を受けていた新たな層を呼び込んだのである。
オリエンテーリングに例えると、現在大会運営の焦点は良い地図/テレインに重点がおかれている。しかし、初心者説明/初心者でも楽しめるコース、スキルの低い選手でも楽しめるコース、大会、というのはおまけ程度にしか行われていない。それは顧客のことを考えていれば当然でもある。現在のオリエンティアの大半は良い地図、テレイン、コースを求めており、初心者説明や簡単で面白いコースへのニーズはほとんどないに等しいのである。顧客ニーズに応えようとするあまり、より大きな潜在的な顧客へのニーズに答えられずいるのだ。