Navigation to the Extreme

木曜日, 7月 29, 2010

コースの難易度と遼の取り組み

遼といっても石川のほうである。

先日父とゴルフの話題になった。
日本のゴルフコースは難易度が低い。非常に簡単な例で言うと、ラフに打ち込んでも木にあたってフェアウェイに戻ってくるかもしれない、グリーンも適当なところに落とせばせいぜい2パットで入る、フェアウェイを転がしても大きなミスにつながることはない。このようなコースでは、ティーショットもほとんどドライバーでよく、適当に転ばせて距離を稼げ、グリーンも真ん中を狙っていけば、それなりのスコアが出る。

ところが、(父曰く)石川遼は、コース上、ピンポイントの場所を狙ってプレーをするらしい。つまり、フェアウェイの「ここ」、グリーンの「ここ」。そのようなプレーはうまくいけば、非常に良いスコアが出るが、ミスが許されない。たとえば、ほかの選手が比較的安全なグリーンの真ん中を狙うところ、石川遼はグリーンの端、しかもバンカーがすぐそばにあるカップを直接狙うかもしれない。真ん中だったら多少ぶれても、グリーン上なので、ラッキーだったらワンパットの距離、そうでなくともツーパット。ところが、グリーンの端を狙っていると、グリーンに乗らないかもしれない。悪くするとバンカーにつかまるかもしれない。でも、狙ったとおりできれば、確実にバーディの距離である。

実は、海外のコースは日本と比べて遥に難しい。たとえば、英国のリンクスだとラフに入れると草ぼーぼー、バンカーは深く、グリーンもカチカチで難しい。こういうコースでは、狙ったところにボールを落としながら攻略しないといけない。

日本の生ぬるいコースでプレーしていたのでは、こういうコースで上位を狙うことは出来ない。

だから石川遼は、日本の生ぬるいコースでも、厳しく攻めていく姿勢を貫いているのだろう。海外の要求の高いコースでも結果が出せるように。

そんな話で思い出したのが、オリエンテーリグ。

Navigation to the Extreme: 高速ナビゲーションと簡単なコース

どういうコースで日常的にプレーしているかは、どういう選手が育っていくかに非常に大きな影響を与える。それはゴルフでもオリエンテーリングでも同じなのだろう。