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火曜日, 10月 09, 2007

JOA

今回の競技者登録の反対意見は以下のように大きく分けられると思う:

・値上げする理由があるのかもしれないが(つまり何がなんでも反対でない)、説明不足
・値上げする理由などなく、且つ説明不足

前者には、JOAはそのオリエンテーリング界に対する貢献度合いが分からない、説明するべき、もしくは不十分と思う人たちも含まれる。

こういう人たちは、JOAをどういう組織として考えているのだろうか?何か巨大な組織を想像しているのではないか?実態としては、約280万円で雇える分の人しかいない。つまり、他の手段で生活をしているボランティアと若干の給料でやりくりしている専任の人たちである。

もちろん、そこらじゅうを飛び回って、様々なことに頭を突っ込んでいる理事長がJOAだけの仕事に従事すれば、もっといろいろできるのかもしれない。海外に飛び回って、コーチ、オフィシャルのようなことをしている人もいる。JOAの仕事に専念せずにへんなウェブページで、JOA以外の情報発信している人もいる。こういう職員?たちが、JOAの仕事だけしていれば、広報活動から、公認大会を改革するだとか、競技者増加の施策をするだとか、大会の質を上げる何かをするとか、日本の代表の強化をより図るとか、ウェブページを充実するとかできるのだろう。

しかし、残念なことに、彼らは自分勝手なので、JOAの仕事は片手間でしかやらない。困ったもんだ。

だから、JOAが、実は日本代表が世界選手権に出るためには必要なんだとか、実は対外的な窓口となっているとか、実は全日本選手権やリレーはJOAがその冠を与えないと成立しないとか、実はエリートという概念自体もJOAがないと成立しないとか、実は指導員といういんちきのような資格を作って全くオリエンテーリングに興味をない人たちからオリエンテーリング界のためのお金を集めているとか(競技者からもよりも多い!)、JOAがないと世界選手権は開催できないとか、世界のオリエンテーリングで発言権がなくなるとか、そういったことは知っている人たちが、教えてあげないと、誰もわからない。

JOAがもし消滅したら、それに変わるオリエンテーリング界をまとめる組織が必要なのは大方の競技者は否定しないだろう。世界選手権にも出れなくなるし(選手を出せなくなるし)、全日本も消滅するし、対外的にアクションをとることも非常に困難になる。

このままほっとくとJOAは確実になくなることになるだろう。お金もないし、その仕事をやっても誰からも感謝されない。むしろ、XXXさんのやっている仕事は意味ないと言われる。何が好きで彼らはこのそんな仕事を引き受けているのだろうか、不思議になるときもある。

たかがだ、競技者登録の1000円値上げで文句を言っている人たちは、どれだけ自分達でJOAの仕事を率先してやっているのだろうか?どうせいまでも数人で片手間でやっている仕事なのだ。たとえば、多摩のような大きなクラブがJOAがやっていることが気に食わなければ、手を上げればよい。5人、事務局を代わりにやる人を出すから、好きにやらせてくれ。その程度のリソースしかいまJOAにないのだから、いくらでも人を入れ替える余地はあるんだから。おそらく、代わりに仕事をやらさせてください。

まあ、おそらくそういう人たちは「なんで自分がJOAのためなんかに仕事をしないといけないんだ」ということになるんだろうけど。

おそらく、JOAで片手間で仕事をしている人たちは、本当は、片手間でやりたくないに違いない。本当は、JOAのややこしい仕事なんかやらずに(しかもあらゆる人に文句を言われながら)、文句を言っているほうが楽だろう。それでいて好きなオリエンテーリグをしているほうがよっぽど良い。

文句を言っている人たちは、じゃあ、リソースの足りないJOAに今以上に何を期待しているのか(しかもそれをどう、280万円の人件費でやるのか)を示して欲しい。

今回の値上げが「財政危機」ということで不十分ということだったら、どういうJOAに提案してみて欲しい、こういう理由であるのならば値上げは納得できるって。