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日曜日, 9月 26, 2010

クラブカップ最終回

オリエンテーリングからしばらく離れている人に、「クラブカップ、今回が最終回」という話をしたら、行けば昔の仲間達に会える場所がなくなるというのは寂しいという話をしていた。

クラブカップしか出ないというオリエンティアたちも多いであろう。自分もそれに近い部類になりつつあるが。また、この大会しか活動をしていないというクラブも多いと思われる。なくなることは、オリエンテーリング界に対する大きなダメージとなることは確実であろう。

昨年の菅平(それ以前からもだが)でかなりクラブカップの運営が叩かれていた。非常に厳しい意見も多く、主催者側がやる気をそぐ様な意見も多かったと思われる。これも最終回を迎える理由の一つとなったのではなかったのかもしれない。もちろん、意見を出していた人たちは皆(自分も含め)、オリエンテーリング界におけるクラブカップの重要性を認識し、発展のきっかけを期待していたからだとは思う。

しかし、より大きな問題は、結局ビジネスとして成り立たなかった、それに尽きるのだろう。クラブが大会を開いているのなら、人にいろいろ文句を言われ不快な気持ちで大会を続ける理由はどこにもない。しかし、ジェネシスはビジネスである。ジェネシスの社員と社長は、これで食っている。それでいて、その最も重要なイベントの一つを辞めるというのは、よっぽどのことである。

約140チーム。平均で25,000円だとしたら、収入が350万円。ベテランで34チーム、で1万5千円ほどの参加費だと51万円。合計で400万円ほど。クイック&ラビリンスだとか、リベンジだとか様々な収入を考えても500万円はいかないのでは。経費、ボランティアの交通費などを考えると、残る収入はたかが知れている。仮に、全て手元に残ったとしても、わりにあわないという判断をしても不思議でない。

クラブカップというおそらく日本の国内オリエンテーリング大会で最も人気の高い大会をもってしてでもビジネスとして成り立たせる事ができなかった。大会がなくなることと共に、非常に残念なことである。