Navigation to the Extreme

月曜日, 8月 16, 2010

日本人選手の動き

世界選手権のリレーをテレビ観戦。GPSトラッキングとあわせるとかなり面白い。男子、女子、3走でのドラマはエキサイティング。しかし、男子は3走のあの終盤まで大集団で走っている。あのスピード、大集団でコントロールを通過していくのを見ていると、オリエンテーリングのコントロールは、コースの定まっていないクロカンコースの通過点にしか過ぎないと思う。

しかし、円井もコメントしているが、手続きが国内トップ水準の番場も加藤もあんなに緩慢に見えるとは驚きである。手続きをすばやく正確に行う練習は、もっともっとやっていかないといけないのだろう。それと同時に、世界のトップレベルで行っているナビゲーションの速さは、子供の頃からナビゲーションが体に染み付いているからなのかもしれない、とも思ってしまう。

水曜日, 8月 11, 2010

まだ世界選手権開催中...

トロンハイムで世界選手権開催中。スプリント、ミドル予選、ロング予選と終わったが、日本人選手は残念ながら一人も決勝に残らず。ミドルとロングについては、GPSのトラッキングがされている様子を深夜ながら観戦。特に最後のほうまで番場が決勝進出の可能性を残したミドル女子の結果には、手に汗を握りながら観戦。案外、日本人選手が優勝争いをしなくとも、決勝に残れるか!で毎年どきどきしているのも悪くないかも。

男子では、大助が序盤Jani Lakanenと併走!同じペースでやれるのも彼の足の速さがあるから?しかし、ちぎられてからのペースダウンはその影響か。。。リレーであったら、パックで走れる時間も長くなり、愛知世界選手権のような驚くような結果も期待できるのでは?これからリレーの選考をするということだが、大助の1走に期待したい。

リレーでは何はともあれ、男女共に昨年の順位の34位と22位は上回って欲しい。男子は愛知以降の最高である22位が目標としてあるが、このときは有力チームのフランス、デンマークなどが完走していない。ちなみに、愛知の17位以降は、24位、27位、22位、34位である。応援する期待値としては、20位以内だったら驚きの結果、24位以内だったら大健闘。20代後半はがっかり、というところか。

残るリレー、日本で応援するファンを興奮させる走りを見せて欲しい!

木曜日, 8月 05, 2010

世界選手権過去の記録

過去の各国世界選手権記録を更新したとWorld of Oで記載されていたのでちょっと覗いてみた。
日本の記録は見るとがっかり。こう並べてみると、女子の活躍が目立つ。歴代ベストが、ロングは宮内が32位(男子は杉山が76年!に26位)、ミドルは番場が27位(男子は善徳が39位)、スプリントは塩田が23位(男子は大助が36位)、リレーは11位(男子は78年!に14位)。もちろん、世界的な選手層がおそらく女子のほうが男子と比べ薄いということはあるが、個別に見ると男子と比較し女子が活躍しているように見える。まあ、番場の活躍が大きいのだろうが。決勝進出は2005年に1回、2006年2回、2008年1回で計4回。ちなみに宮内も2004年に1回、2005年に1回。その後もフットを真剣に続けていたら、どうだったのだろうか。

そんなふうに世界選手権の記録を見ていて、そういえば、ロブがオーストラリアの代表だったことを思い出した。記録を見ると、1985年にはロングで36位(地元オーストラリアではあるが)。リレーでは、85、89、91と走っていてそれぞれ8位、9位、17位である。

実は、今の彼からはあまり想像できないが、結構すごい選手だったのである。

火曜日, 8月 03, 2010

世界選手権開催

世界選手権が今週末から開幕。まずは日曜日にスプリント、そして、ミドルおよびロング予選と続く。今年はヘッドコーチとして吉田勉さんが就任し、例年とは異なるメニューをこなし、本番に取り組んでいる。ちらっと聞いたところによると基礎練習を重視したメニューが多くやっていたらしい。

今回はメンバーがだいぶ新しくなる。初代表が3人。それぞれ長所があり、それがどのように結果に結びつくか楽しみである。特に最年少、まだ学生の小林は期待。失敗を恐れずに、スピードをいかしたオリエンテーリングで今持っている力の限界に挑戦して欲しい。それは、もちろんほかの選手にも言える事。正直言って、結果なんかたかが知れている。予選突破かそうでないかである。もちろん、日本選手が予選突破するのはうれしい。でも、その結果は実は「だからどうした」とも言いたくもある。むしろ、日本人選手の優勝、入賞の可能性さえ考えることも出来ない以上、大事なのは(応援する側としては)、チームとして例年と異なるメニュー、準備をしたことが何かしら世界との距離を縮める結果につながるということだ。

それがあれば、将来の入賞や優勝といった結果に結び付く道に上にいるという楽しみが出てくる。

そんな気持ちにしてくれる走りを期待して、応援しています。

月曜日, 8月 02, 2010

安楽椅子のオリエンティア

深田久弥によると、『armchair mountaineer』という言葉があるらしい。もはや足腰のきかなくなった老登山家。山に行けない鬱憤を地図、紀行を安楽椅子で読みながらはらしているという。オリエンテーリングに行かず、ブログでオリエンテーリング批評をしている自分はさしずめ安楽椅子のオリエンティアだろうか。

オリエンテーリングは案外安楽椅子で楽しむのに適しているのかもしれない。地図を広げるだけで、様々な風景が浮かびあがってくる。幸いそういうトレーニングは十分してきている。このレッグの最適な走り方、プランの仕方、そういうことを考えているだけでも面白い。オリエンテーリングが知的なスポーツと言われるのと無縁ではない。

一方、安楽椅子での知的な遊びに走り、トレーニング不十分で、大会復帰からどんどん遠のくのが悲しくもある。